思惟の詩

思惟の詩

 


通り過ぎた足跡に
別れを告げて離れていく

過去に刻んだ時刻表
時間とともに消えていく

黄昏時のこの時間
夕暮れ時のこの時間


過去の出来事脳裏を巡り


記憶回路が甦らずに

忘れ去った蜃気楼

虚空の如く消えていく

 


時の流れに流されて

四方八方駆け巡り

思いを馳せても支離滅裂


思考 模索 行脚して

あちらこちら残像し

後悔 懺悔したとして


戻って来ない走馬灯

果てしのない 荒野の中で


ひとりさすらい さ迷う夜