函館に
愛した人はあなただけなの
どうぞ信じてわたしのことを
ひとりこの町へあなたに逢いに
夢をくださいさびしいわたしのこの胸に
あなたを探してこの函館に
時を刻んだ函館山に
あなたを偲んで涙に更ける
ふたりこの町で歩いた坂で
夢をください今でもひとりのこの胸に
あなたを追いかけこの函館に
過去のことは言わないあなた
そんなあなたに未練が募る
思い出の美術館忘れられなくて
夢をくださいこれからひとりのこの胸に
あなたを呼ぶのこの函館に
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そんなあなたが好きなの
そっとわたしに囁いて
今夜のルージュは素敵だね
そんなあなたが魅力なの
甘い囁き知ってるの
好きよ あなた
そんなあなたが好きなの
背中を向けてタバコの煙
後ろ姿に乱されて
黙って振り向くその仕草
見つめるだけでとりこなの
好きよ あなた
そんなあなたが好きなの
女心をくすぐって
嘘の上手な憎い人
今夜はあなたの腕の中
どこか遠くへ行きましょう
好きよ あなた
そんなあなたが好きなの
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夢枕
都会暮らしの真ん中で
何処をねぐらに暮らそうか
ひとりあてなくさまよって
今夜はいつものスナックで
夢を拾って尋ね宿
夢を枕に日々暮らし
何処へ行ったらいいのやら
ひとりあてなくさすらって
明日を探して恋をして
辿り着いたら恋心
ひとり暮らしの毎日で
帰る当てない旅の人
ひとりあてなくぶらついて
夕べの恋人別れたら
夢が砕けて泣き涙
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北の恋人
北のはずれの小さな町に
お前はひとり住んでるという
都会を捨てて北国の宿
寒さ堪えて生きてるという
悲しくて悲しくて涙が止まらない
お前を捨てたわけじゃない
わかってほしい
東北本線 走りながら
窓の粉雪
お前に逢いにいく
雪国暮らしはつらいだろう
冬の寒さは厳しいだろう
都会育ちのお前だから
心許なく生きてるだろう
さびしくてさびしくて涙が止まらない
俺が逃げたわけじゃない
信じてほしい
三陸海岸 通りながら
海鳴りの声
お前に逢いにいく
夜の吹雪は過去を運ぶ
思い出させるふたりの夜を
心を抱いたお前と俺は
忘れられない仲なのさ
切なくて切なくて涙が止まらない
わけなんか 聞かないでくれ
待っててほしい
奥羽山脈 眺めながら
吹雪響いて
お前に逢いにいく
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